「数字の使い方と問題解決へのアプローチ」
起業を考えている方にとって、数字の使い方と問題解決のためのアプローチは非常に重要です。
まず、ビジネスで数字を伝える際には、その基準を明確にする必要があります。
例えば、「売上が10%増加」といった表現では、割合の分母となる基準が何なのか明示しないと異なった解釈が生まれます。
また、相手の立場に応じて分母を変えることで数字を分かりやすく伝える可能となります。
スティーブ・ジョブズが「1日あたりに売れたiPhoneの数」を割り算を使った別の表現でわざわざ伝えるなど伝え方のモノサシに置き換えていました。
数字は伝える相手の興味関心を想定したものに変えることで格段と伝わりやすくなります。
また、ざっくりとした定量分析より、売上が落ちた原因を「客数」と「客単価」に分け、さらに新規顧客と既存顧客に細分化することでより具体的な原因と対策が浮き彫りになります。
一方、分析をしすぎると全体を見失うこともあるため、俯瞰した判断力も求められます。
数字は相手に合わせ、求められている形で伝え、データは適切な分析を行うことで、よりビジネスの基盤を強固にできます。