ニーズと仮説を軸に事業を組み立てるための留意点
事業の立ち上げを考える人にとって最初に押さえるべき留意点は、商品やアイデア以前に、相手のニーズをどう捉えるかです。仕事の本質は、相手に価値を伝え、行動を変えてもらうことにあります。その価値の源泉がニーズであり、ここを誤ると努力や工夫が評価に結びつきません。多くの人は、相手が口にする要望、つまり顕在ニーズを満たそうとしますが、それだけでは「分かっている」という反応に留まります。本当に差がつくのは、相手自身も気づいていない潜在ニーズを掘り当て、感情が動く状態を描けたときです。人は感動が生まれたときにこそ、お金や時間を使います。
とはいえ、立ち上げ初期に正解のニーズを最初から見抜くことはできません。そこで重要になるのが仮説思考です。相手が本当に叶えたい上位目的を仮に置き、現場観察や対話を通じて検証し、必要に応じて修正します。一から完璧を目指すのではなく、七割から八割の確からしさで前に進む姿勢が、迷いを減らします。同時に、自分の仮説に都合のよい情報だけを集める確証バイアスには注意が必要です。定量と定性の両面から検証し続けることで、やるべき・・・