経営・ビジョン

値上げ前の吉牛は食べるべきか?
経営・ビジョン · 26日 7月 2024
価格の変動と問題解決の重要性を学ぼう 吉野家の牛丼は、2021年には387円だった牛丼並盛は、29日から498円となり、価格が111円も上がりました。僕たちは価格の妥当性をアンカリングの影響を受けやすくなっています。アンカリングとは、最初に提示された情報が基準となり、その後の判断に影響を与える現象です。 例えば、牛丼の価格が387円だった時、その価格が基準となり、それ以上の価格に対して抵抗感を感じたりします。 これは、普段の買い物でも見られ、特別価格と通常価格を比較することでお得感を感じたり、「お一人様10個限り」といった表示が購買行動に影響を与えたりします。 また、ビジネスの現場では、問題が発生した際にどのように対処するかが問われますが、例えば、納期が遅れるという問題が発生した場合、その事実をそのまま受け入れて手はずを整えるのではなく、そもそも「どうすれば遅れを防げるか」を考えことが先です。「納期遅れは許せない」と相手を責めるのではなく、協力して解決策を見つける姿勢が求められます。これは具体と抽象の応用でもあり、具体ばかりの対応を考えるのではなく、抽象思考で本質的問題を洗い出そ

考える力が未来を切り開く
経営・ビジョン · 21日 7月 2024
考える力で未来を切り開く起業家の秘訣 AIが進化する現代社会において、自分の頭で考える力はビジネスパーソン、特に起業家にとってますます重要です。考えることは一見面倒で時間がかかるように思えますが、そのメリットは計り知れません。考える力が身につくと、物事の見方が変わり、同じ状況でも新しい発見が生まれます。 考える力を鍛えることで、未来の変化に柔軟に対応し、自分で道を切り開くこともできます。また、日常のコミュニケーションにおいても、相手の視点で考えることで深い理解が得られ、対話が円滑になります。相手の背景や理由を考えることで、異なる意見に対しても寛容になれます(メタ認知)。 知識や経験は過去の集大成ですが、考える力は未来に役立ちます。学んだことを応用する力が大切であり、考える力を持つことで過去の知識や経験を一般化し、様々な場面で活かすことができます(具体の抽象化)。 さらに、自由を手に入れるためにも考える力は不可欠です。頭の中で自由に構想することが現実の制約を乗り越える第一歩です。科学技術の発展もすべて考える力の産物であり、これによって物理的な制約を超えて自由になることができます。考える

AI時代における思考力の重要性
経営・ビジョン · 19日 7月 2024
AI時代に必要な思考力とメタ認知の重要性 ChatGPT4oのような生成AIの進化が止まらず、僕たちはAIを使いこなす能力が求められます。そのためには、AIが提供する情報の正確性を判断し、適切に活用するために、普段から自分の頭で考える習慣が不可欠となります。ルネ・デカルトの「我思う、故に我あり」ではありませんが、すべてを疑い、自分自身の見解を導き出すくらいの姿勢は必要かもしれません。SNSやネットの情報を疑いもなくインプットせず、正しい判断ができるようになりましょう。そのためにも、「無知の知」(無知の知の逆で、無知であることを自覚していない状態)を理解し、自分を客観視しながら、知らないことを自覚するメタ認知が大切となります。これにより、新しいことを学ぶ姿勢や他人の意見を尊重する態度が生まれれ自分の思考の幅を広げることができます。その結果、自身の考えや行動を振り返り、改善する視点を持つこともできるようになります。過去の成功体験や常識にとらわれず、柔軟な発想を持ち、自分の価値観を見直し続ける姿勢は、特に起業家などにとっては必要条件であり、自身の成長にも繋がります。知識と思考力のバランスを

相対思考で広がる視野とは?
経営・ビジョン · 17日 7月 2024
柔軟な思考と相対的な評価でビジネスを成功に導く ビジネスにおいて柔軟な思考と相対的な評価は、成功への鍵となります。とはいえ、問題解決においては絶対的な解決策を求めるのではなく、相対的に最善の選択をすることが肝心です。例えば、プロジェクトの評価を行う際には、過去の成果や競合他社の状況と比較してみるなどです。絶対的な基準ではなく相対的な視点で評価することで、真の価値を見出すことができます。 さらに、テクノロジーの進化に対応するためには、社員全体で新しい技術を共有し、サポートし合う文化を築くことが不可欠です。多様な意見を尊重し、協力と理解を深めることで、ビジネスの成功に繋がります。柔軟な思考と相対的な評価を大切にしつつ、顧客満足度を高め、競争力を維持していけるように取り組みましょう。

即断即決と熟慮断行
経営・ビジョン · 15日 7月 2024
挑戦と決断力で成功を掴む経営術 経営者には、「即断即決」と「熟慮断行」の二つのタイプがいます。即断即決の経営者は、割り切りが早く、ビジョンが明確で、経験が豊富です。彼らは日々の判断の嵐の中、失敗を恐れずに挑戦する精神を持っています。また、常にシミュレーションを行い、リスクとベネフィットを瞬時に判断する能力があります。 一方、熟慮断行の経営者は、十分に考えた上で決断を下し、実行に全力を注ぎます。これにより、リスクを最小限に抑えながら成功の確率を高めています。成功する経営者は、失敗を恐れず挑戦する姿勢を持ち、多くの経験から学び、常にシミュレーションを行うことでリスクを見極めます。 会社であれば、組織内に心理的安全性を確保することで、士気を高め、社員の挑戦を恐れない文化を育むことができます。稲盛和夫氏の教えにあるように、「逃げの精神」を排し、挑戦する姿勢を持つことが、経営者として組織を前向きに導き、より高い成果を達成する鍵となります。

非常識なアイデアがビジネスを変える
経営・ビジョン · 12日 7月 2024
常識を打ち破る逆転の発想で成功をつかむ 常識を打ち破るためには、逆転の発想が必要です。かつて日本では「水と安全はタダ」という常識がありましたが、有料の水やホームセキュリティサービスの普及などにより、この常識は変わりました。 ビル・ゲイツが「自分が出したアイデアを少なくても1回は人に笑わるようでなければ、独創的な発想をしているとは言えない」と言うように、常識を打破するためには大胆な発想が求められます。 例えば、カップヌードルの開発では、麺にカップをかぶせる逆の方法が成功の鍵となり、ヒットにつながりました。ヤマト運輸の宅急便も同様に、一般家庭の小口配送という新しい発想で大成功を収めました。パイロットの消せるボールペンのように、常識を逆転させることで新たな市場を開拓することができます。 非常識を前提で考えたアイデアは、時に大きな成功をもたらします。将来の大きな成功を望むのなら、既存の枠にとらわれない新しい発想で失敗を恐れずに新しいことに挑戦してみることも大切かと思います。

未来を変える考え方を身につけよう
経営・ビジョン · 11日 7月 2024
本質的な問題解決とイノベーションを生むWhy思考 問題を解決するためには、表面的な対策ではなく、根本的な原因を探ることが重要です。例えば、売上が下がったから宣伝をする、不良品が増えたから検査を厳しくするという対策だけは「対症療法」に過ぎません。 本質的な解決を目指すためには、「なぜ?」と問い続けるWhy思考が必要です。これにより、問題の本当の原因を特定でき解決に近づきます。トヨタの「5-Whys」は、この方法を実践する一例です。 また、Why思考は既存のビジネスモデルを疑い、革新的なアイデアを生み出す力を持っています。例えば、書店の売上がネット販売に奪われている現状を打開するために、「なぜ人々は書店に行くのか?」という問いを立て、その答えを掘り下げ新しい書店の在り方を考えます。情報を得るために書店に行くなら、情報を得る他の手段を提供することで新たなビジネスチャンスが生まれます。さらに、生成AIが普及し始めた現在、仕事の意味を再考し、業務を効率化するためにWhy思考を活用することが求められます。 変化の早い時代の今だからこそ、立ち止まってWhy思考を用いて本質的な問題解決とイノベーシ

新しいアイデアを生むための実践法
経営・ビジョン · 10日 7月 2024
アナロジー思考でビジネスチャンスを広げる方法 アナロジー思考は、新しいビジネスアイデアや解決策を見つけるために非常に有効です。異なる分野からヒントを得ることで、行き詰まりを打破し、新たな視点を持つことができます。 例えば、回転寿司のビジネスモデルは、ベルトコンベヤーを使って寿司を提供するというアイデアから生まれました。このモデルの成功要因として、少量ずつの提供、多様な選択肢、安価な価格設定が挙げられます。 これにより、異なる好みを持つ顧客が同時に楽しむことができ、新しいネタを試しやすい環境が整っていました。また、機械化によって安価に提供できる点も重要です。 このような成功要因を他のビジネスに応用することで、新たなサービスを創出し、顧客満足度を高めることが可能です。 成功要因を見つけるためには、顧客視点と提供者視点の両方から考えることが重要です。アナロジー思考を鍛えるためには、日常生活で見聞きしたことからも行えます。例えば街中で見た広告企業に対して、正解不正解は問わず、発想を広げ、自分なりの戦略提案を考える習慣付することで、自分の知識や常識を広げ、問題解決能力を向上させるトレーニングが

本質を見抜くメタ思考力を養おう
経営・ビジョン · 09日 7月 2024
本質を見抜くメタ思考でビジネスを革新する ニューヨークの5番街が1900年には馬車で、13年後には自動車で埋め尽くされた変化は「パラダイムシフト」を示しています。 この変化の背後には、T型フォードの大量生産と大衆化があります。 顧客の「早い馬が欲しい」という表面的な要望に対し、「速く安く安全に移動したい」という上位目的を理解したことで、自動車の革新的な解決策が生まれました。 これは「メタ思考」と呼ばれるもので、「なぜ」を問いかけることで本当の問題を見つけ出します。 ビジネスにおいても、新商品の説明や情報システムの更新といった依頼の背後にある本当のニーズを理解することが求められます。 表面的な問題にとらわれず、その背景にある上位目的を考えることで、効果的な解決策を見つけることが可能です。 問題の本質を見抜き、メタ思考を活用することで、より適切な解決策を見つけ、ビジネスを革新しましょう。 この視点を持つことで、日々の問題解決能力が向上し、真のニーズに応えることができます。

批判的思考で判断力をアップしよう
経営・ビジョン · 04日 7月 2024
論理的かつ創造的な思考で未来のビジネスを切り開く 演繹思考は、論理的に物事を考えるための基本的な手法です。一般的なルール(大前提)から特定の事例(小前提)に当てはめて結論を導く方法で、三段論法とも呼ばれます。 例えば、「人はみな平等である」というルールに、「年収の格差が1000倍以上もある」という事実を当てはめると、「それは許すべきではない」という結論が導けます。 この思考法はビジネスにおいて、根拠のある決定を下すために重要です。ただし、前提が妥当であることが不可欠で、疑わしいルールや一般化された法則に基づく判断は避けるべきです。 正しい前提に基づいて考えることで、信頼性の高い判断ができます。 さらに、演繹思考を使う際には批判的な視点も必要です。例えば、「裕福で衝動的な男性は浮気をする」という前提に基づいて、「旦那が浮気している」と結論づけるのは早計です。前提が必ずしも正しくない場合や他の可能性を考慮しないと誤った結論に至るからです。 演繹思考は過去の経験や既存のルールに基づくため、新しい発想を生むのには向いていません。このため、新しいルールや原理を見つけ出す「帰納思考」とセットで。

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