過去を抽象化し具体と行き来する力を持つ
事業の立ち上げを考える際に重要なのは、具体的な知識やノウハウを集めるだけでなく、それを抽象化して未来に応用できる形に変える力です。試験勉強で過去問を解くことは答えを暗記するためではなく、出題傾向を把握し限られた時間の中で優先順位や配分を工夫するために行います。これは事業においても同じで、個別の事例やデータをそのまま真似ても役に立ちません。大切なのは、そこから普遍的な構造やパターンを見抜き、自分の環境に合わせて活かすことです。歴史を学ぶ意義も同じで、年号や人名を覚えること自体には直接的な意味はなく、むしろ権力交代の影響や技術革新への社会の反応といった繰り返される構図を抽象化することに価値があります。事業を始めると、目の前の課題に追われて具体的な対応ばかりに意識が向きがちですが、その背後には「変化を受け入れるか守るか」「閉じた環境で進めるか開いた環境で進めるか」といった本質的な選択があります。具体と抽象を行き来しながら構造を理解し、自分なりの判断軸を持つことが、新しい挑戦を続けるために欠かせない姿勢です。事業立ち上げではせ点を覚えるのではなく線で・・